タイトル未定2

2019.05.03 Friday 11:41
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    彼女と初めて話したのは世界記録達成部というマラソンで世界記録を目指すという、今思えばなんとも無謀な部署に移ってからだったと思う。

    当時、オウム真理教には静岡県の「富士山総本部」と、山梨県の上九一色村(かみくいっしきむら)の「第ニ上九」と呼んでいた敷地に施設があった。(のちにサリンの製造場所になった第三上九はまだ存在していない。さらに、第ニ上九も買い取ったばかりだったらしく、ペンションっぽい建物が2棟建っているだけで、あとはガランとした更地だった。)

    私達は約10キロ離れたその二つの敷地間を、まずは毎日2往復歩くいうトレーニングを始めた。

    結構な坂道で欠かさず毎日のことだったから鈍っていた身体には本当にきつかった。


    ある日、車道を走っていた一台の車が少し離れたところに止まって、開いた窓から彼女が大声で話しかけてきた。

    「おねえさーん!!」

    ニコニコとあどけない笑顔が私に向けられていた。


    それ以上何を話したのかまでは覚えていない。

    ただ、話しかけられて嬉しくって、るんるん気分になったことは今でもはっきり覚えている。






    category:- | by:菊地直子 | - | -

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    2020.03.01 Sunday 11:41
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